税金・税制

消費税基本

消費税の転嫁と帰着

税の帰着とは、あまり聞き慣れない言葉かもしれない。新しい税制が施行された場合、結局その税金を負担することになる経済主体は誰なのか。これが税の帰着という問題であり、これは、経済学の価格理論の課題である。税理士は、法律上の納税義務者の求めに応じ...
税金・税制

憲法30条のなぞ

憲法30条とは、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」という条文である。私は学生のころからずっと、この条文が謎であった。ところが、先日この謎が解けた。タネあかしは最後にするが、なぜこの条文が私にとって謎であったかの説明が必...
税制批評

軽減税率制度の検証を

昨年(2019年)10月から、消費税率引上げに伴う「低所得者対策」として、消費税の軽減税率制度が施行されている。軽減税率制度は、その目的として掲げた「低所得者対策」としての効果があったのであろうか。 軽減税率制度は、消費税の申告納税義務があ...
消費税解説

消費税は消費者が負担する―その仕組み

「消費税は、価格への転嫁を通じて、最終的には消費者が負担することが予定されている税です。」これは財務省ホームページの記載である。 ところが、消費税法では、事業者つまり売手を納税義務者として定めている(第5条)。では、消費税法の規定から「消費...
税制批評

消費税を考える

2019年10月、消費税率が10%になり、軽減税率制度がスタートし、インボイス方式の導入も決まっています。消費税はこれからその重要性がますます大きくなってきます。しかし、私からみると、消費税ほど分かりにくく、誤解が多い税も珍しいと感じます。...