インボイス施行から2年 ”インボイス廃止!”
税理士

謝辞

昨年(2022年)税理士を廃業しました。お世話になった方々に感謝いたします。廃業後調べると、記録が残る25年間で、作成した申告書の税額は、国税(消費税、法人税、所得税)だけで27億円超でした。わずかな例外はあっても、大部分が従業員10名未満...
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「家父長制と資本制」上野千鶴子

昨年の「103万の壁」騒動は、「家父長制」がいまだ「健在」であることを如実にしめした。「家父長制」というと、「封建的なもの」「前近代で過去のもの」というイメージがあるが、この本では「再広義の家父長制のもとでは、男性は女性に対して、一種の利益...
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『「社会」のない国日本』 菊谷和宏

副題に「ドレフェス事件・大逆事件と荷風の悲嘆」とある。この「社会」には「コンヴィヴィアリテ」とルビが付されている。フランス語であり直訳すると「共に-生きること」となり、日本語で一番近いものは「社会」ないし「社会性」だという。「社会」のない国...
年末調整

年末調整の複雑さにあきれる

年末調整の季節である。税理士を廃業し、自分も給与所得がないので、縁がなくなったが、税法改正のときから、わかっていたことながら、益々複雑怪奇になった年末調整にはあきれる。税理士はソフトが対処してくれるのでまだいいが、一般の給与所得者に、年末調...
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「課税と脱税の経済史」

これほど面白い税金の本はめったにない。サブタイトルは「古今の(悪)知恵で学ぶ租税理論」である。内容は「租税史」であり、「租税理論」でもあり、さらに「未来のために賢い選択を行うのに役立つ」(はじがきより)ものである。「租税帰着」読みどころは、...
インボイス制度

インボイス廃止のために必要なこと

インボイス制度から2年。フリーランスなど小規模事業者への影響は、甚大である。問題点を報道する新聞記事もあるが、インボイス制度については、「消費税額を取引先に正しく伝える制度(朝日)」「納税額の正確な計算という名目だが(東京)」となっており、...