税制批評

政策税制の効果はあるのか?_セルフメディケーション税制

利用者の少ない「セルフメディケーション税制」は、必要か。 意味のない制度を残すことは、社会的リソースのムダ。 2016年(平成28年)改正で創設された「セルフメディケーション税制」は、医療費控除の縮小版として位置づけられ、租税特別措置法でも...
税制批評

医療費控除を考える

医療費控除は、税制のなかで一番なじみのある制度かもしれない。一般には医療費助成と受け止められているようだが、これが税制に組み込まれた本来の趣旨は、税金支払い能力への配慮である。創設当初とは、社会状況も税制も変化してきている。医療費控除は根本...
税制批評

給与の源泉徴収と年末調整-事業者の負担について

年末調整もますます複雑化し源泉徴収事務の事業者負担は大きい。給与の源泉徴収制度は、いつから始まったのだろうか。源泉徴収制度の歴史を調べてみた。 はじめに 制度もその存在が長くなると、「空気」のようなものとなってくる。制度の存在する意義(意味...
税金・税制

憲法30条納税義務について

私は、なぜ憲法にこの条文が存在するのか、かねてより疑問であった。この答えは、「憲法30条のなぞ」に書いた。明治憲法時代から日本国憲法の誕生の成立過程までを熟知している宮沢俊義「憲法Ⅱ」新版によれば、「わざわざここで、規定する必要がない」ので...
税制批評

生命保険控除への疑問

年末調整、確定申告の季節になると、「生命保険料控除」というものに一種の違和感がついてまわる。一体何でこんなものがあるのだろうか。私の中で、「くだらない」とういう感覚がついてまわり、むだな仕事をしている気がしてならない。調べてみて、得た結論は...