インボイス施行から2年 ”インボイス廃止!”

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『「社会」のない国日本』 菊谷和宏

副題に「ドレフェス事件・大逆事件と荷風の悲嘆」とある。この「社会」には「コンヴィヴィアリテ」とルビが付されている。フランス語であり直訳すると「共に-生きること」となり、日本語で一番近いものは「社会」ないし「社会性」だという。「社会」のない国...
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「課税と脱税の経済史」

これほど面白い税金の本はめったにない。サブタイトルは「古今の(悪)知恵で学ぶ租税理論」である。内容は「租税史」であり、「租税理論」でもあり、さらに「未来のために賢い選択を行うのに役立つ」(はじがきより)ものである。「租税帰着」読みどころは、...
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「税制と経済学_その言説に根拠はあるのか」

世の中には、税金をめぐって「もっともらしい」言説がたくさんある。本書によれば「一見もっともらしい言説は、論者の個人的経験と思い込みだけに依るものではなかろう。それは特定の主義や価値観に基づくものかもしれないし、特定の実利や権益から生まれたも...
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ザイム真理教

森永卓郎さんの「ザイム真理教」を読んだ。たいした知識があるわけでもない私は、本を読むと、たいてい「そうだよな」と納得してしまう。「ザイム真理教」とは、財政均衡主義を真理とするカルトで、信者は八千万人だという。私も最近までこの信者であったが、...
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「日本の納税者」三木義一

「私たちは、本当に主権者になれたのだろうか?」この本の書き出しである。日本国憲法は前文で「主権が国民存することを宣言し」とあるように、日本国は国民主権の国である。国民主権とは、国の政治のあり方を国民自身が決定することである。税金をどう集め、...