読書案内

「国富論」アダム・スミス

アダム・スミスの「国富論」といえば、経済学の古典中の古典としてあまりにも有名である。初版が1776年であり、時代背景をいうならば、フランス革命は目前であり「アメリカの動乱」(独立戦争のこと)が現在進行形である。 200年以上前の書物であるが...
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「歴史人口学の世界」 速水融

タイトルからすると、歴史好き(しかもかなり特殊な人)しか手に取りそうにない。私自身、奈良時代や江戸時代の日本の人口はどのくらいであったかなどいう、いわばどうでもよいことに興味をもつ一種の変人かもしれない。私の記憶に間違いなければ著者は奈良時...
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「入門経済思想史 世俗の思想家たち」ハイルブローナー

この本はジャンルでいえば、経済思想史・経済学説史であり経済学者の伝記でもある。もっとも「経済学者」というのはあまり正確ではない。彼らの中には哲学者もいれば狂人もいるし、僧侶も株式ブローカーも革命家も貴族もいる(本書より)。大学の経済学の教授...
税金・税制

憲法30条のなぞ

憲法30条とは、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」という条文である。私は学生のころからずっと、この条文が謎であった。ところが、先日この謎が解けた。タネあかしは最後にするが、なぜこの条文が私にとって謎であったかの説明が必...