103万の壁

税務統計

税務統計にみるジェンダー・ギャップ(4)「103万の壁」とパート主婦

昨年(2024年)末から税制改正の焦点となった「103万の壁」とは、ジェンダー(社会的性差)の問題である。 「103万の壁」世論調査 共同通信2024年11月世論調査には、次の項目があった。 「国民民主党は、手取りの増加に向け、年収が103...
税制批評

こりゃ何だ!基礎控除が「措置法」に

迷走した税制改正だが、改正法をみて驚いた。所得税の基礎控除といえば所得税法の根幹である。この基礎控除が「租税特別措置法」とは、驚きである。 提出時法案 当初法案は、所得税法の改正である。「第八十六条第一項第一号中「二千四百万円」を「二千三百...
税金・税制

「特定親族特別控除」新設でブルシット・ジョブを増やすな

12月27日「令和7年税制改正大綱」が閣議決定された。「就業調整への対応」として「特定親族特別控除」が新たに創設されるようである。新聞テレビでは、学生アルバイトの「働き控え」の要因として報じられてきた「特定扶養」の要件拡大である。 特定親族...
税金・税制

「103万の壁」狂想曲

高額所得者ほど有利な所得控除 この問題をめぐるテレビ新聞は、「103万の壁」の引上げを求める国民民主党と抵抗する政府与党、税収不足を危惧する自治体首長という構図である。国民民主党は「英雄」であり、支持率も上昇しているようである。多くの人が、...
税金・税制

「103万の壁」(その4)与党123万提示

与党が引き上げ額123万を提示 税制改正をめぐる駆け引きが、進行中である。 12月13日の与党と国民民主の協議で、与党案は、基礎控除、給与所得控除をそれぞれ10万円引き上げて、基礎控除を58万円に、給与所得控除を65万円にするという内容であ...