税務統計

申告所得税標本調査にみる日本の「お金持ち」

「申告所得税標本調査」は、昭和26年から始まり、毎年実施されており、国税庁サイトで公表されている。これは宝の山である。ここでいう「お金持ち」とは、高額所得者のことである。かつて「一億総中流」と言われた時代があった(60代以上の世代しか記憶に...
税務統計

申告所得税標本調査にみる「1億円の壁」

所得税本来に仕組みでは、所得が多くなるほど、税負担率が上がる。ところが、今の税金の仕組みでは、年間所得1億円を超えたあたりから、負担率が下がる。国税庁の申告所得税標本調査をみても、明らかに一億円の壁は存在する。 グラフ1:所得階級別所得税負...
税金・税制

誘因的控除とは(税によるインセンティブ)

「誘因的控除」、聞き慣れない用語であるが、昭和43年の税制調査会「長期税制のあり方についての答申」で使われている。所得税の控除を分類したときの用語であり、人の行動を誘引する目的で、税制に組み込まれた所得控除や税額控除をいう。 端的にいえば特...
税金・税制

税制改正要望がでた

お役人の要望は減税ばかり、税金、余ってるのかな。 各省庁からの概算要求(予算要求)はニュースになっても、「税制改正要望」も出そろったようだが、こちらはあまり注目されない。 「租税歳出」とは 租税歳出とは税金の使い道のことではない。政府がお金...
税務統計

民間給与実態統計 デカイ会社ほど給料はいいのか?

国税庁の「民間給与実態統計調査」は、統計法の指定統計である。対象は「民間事業所」(公務員を含まない)で、従業員(パート、アルバイトを含む)、役員の給与の調査である。標本調査であるが、信頼性が高い。会社規模による給料の違い(格差)は存在するの...