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昨年(2022年)税理士を廃業しました。お世話になった方々に感謝いたします。

廃業後調べると、記録が残る25年間で、作成した申告書の税額は、国税(消費税、法人税、所得税)だけで27億円超でした。わずかな例外はあっても、大部分が従業員10名未満の企業と個人事業者です。この支払いが、どれだけ大変だったのかと、そのご苦労に思いをはせています。

西欧では「死と税金だけは逃れられない!」というベンジャミン・フランクリン(100ドル紙幣の肖像画になっているアメリカ建国の父の一人)の言葉が、よく知られているようです。税理士を業としてきておりながら、いまだに「税金とは、なんだろう」「人はなぜ税金を払うのか」という問いに、確たる答えがみいだせません。

これからは、税金という「不思議な世界」を考えてみたいと思います。ときに寄り道しながら。