税金・税制 「103万の壁」(その2)なぜ「98万の壁」といわないのか 連日のように「103万の壁」が、ニュースになっている。年収103万を超えると、所得税が発生するので、雇用調整をする人がいるという。テレビ、新聞は、これを「年収の壁」と解説している。 これはおかしな話である。103万は、所得税の基礎控除48万... 2024.11.29 税金・税制
税金・税制 「103万の壁」(その1)いつのまにか「壁」の意味がすり替わった これまでは「103万の壁」といえば「扶養限度」のことで、これを超えると「扶養」に該当せず、世帯年収が減ることを意味した。ところが総選挙以後、新聞テレビでは、「年収の壁」として、これを超えると所得税が発生する「課税最低限」の意味で使われるよう... 2024.11.29 税金・税制
税制批評 「民間給与実態統計調査」にみる役員給与 法人(会社)から役員に支給される給料は、額の多少にかかわらず所得税法上は、「給与所得」であり、法人税法上は、役員給与に関する規定が適用され、場合によっては損金(経費)とならない。 一口に「役員給与」といっても、労働の対価(賃金)としか考えよ... 2024.10.29 税制批評税務統計
税務統計 正社員と非正規 民間給与実態統計から 正社員と非正規の賃金格差は、かねてより問題視されてきた。令和5年「民間給与実態統計調査」結果が公表された。第6表は、「役員」「正社員(正職員)」「正社員(正職員)以外」と区分して、給与所得者数、給与総額、平均給与などが集計されている。今、正... 2024.10.25 税務統計
税務統計 「1億円の壁」年間所得1億円超の所得者 年間所得が一億円を超えると、実効税率が下がる「一億円の壁」。この1億円を超える所得者の人数、所得の内訳、一人当たり所得など、その「実像」はどうなっているのだろう。 令和4年申告所得税標本調査によると、1億円を超える最上位の所得階層は、25,... 2024.10.21 税務統計