価格表示の正常化を望む

この記事は約1分で読めます。

商品に980円と表示し、その下に小さな字で「レジでは1058円お支払いください」と記載があったとしたら、多くの消費者は、とまどうどころか、怒り出すであろう。ところが、こと消費税ということになると、このような表示がまかりとおっている。消費税法では、消費者相手の場合は、総額表示を義務づけていることから、申し訳程度の総額表示である。消費者にとって、必要な情報はあくまで「総額」である。

これは「消費税」の問題ではない。実際の販売価格より安い価格が、実際の販売価格より大きく、目立つように表示されている現状は、普通ではない。売り手は、消費者に対して、できるだけ明瞭に価格表示をすべきである。

販売店側にも、他店が「税抜き表示」だからとか、買物のトータルで消費税を計算するからといった、言い分はあるであろう。全体のシステム変更が困難であるならば、現在と逆に「総額」を大きく記載すべきである。一方で、総額表示の販売店や通販業者もある。私は、こちらのほうに誠実さを感じる。

2022/05/25